自浄能力と朱に染まらない勇気を★元市長への賠償請求は取り下げよ―3月議会報告その②

2014年4月9日 17時45分 | カテゴリー: 活動報告

桜の咲く頃、熊本の「生産者グループきばる」さんから甘夏が届く。昨年8月末までに5回使った農薬の細目、その後は農薬をいっさい使っていない。トレーサビリティーが示されているのが、消費者の一番の安心と信用に繋がっている。

佐藤市政2014年度“予算”は可決し、好調な滑り出しのようですが、元・前市長を訴えた取り立て裁判では、不名誉な姿を晒しています。

 3月議会前日の2月26日、東京高裁は、関口博前市長に対する賠償請求(住基ネット不接続に関わる事務費としての39万8千円を支払えという国立市の訴え)を棄却。「財務会計行為」として違法ではなく、住民データをバックアップするためのサポート委託料は住基ネット再接続に際して有益であったとし「国立市の請求には理由がない」という真っ当な判決を出しました。これは、不当な取り立て裁判をやめるよう求めていた市民にとって、ようやく勝ち得た大きな成果でした

 この高裁判決は、佐藤現市長本人に相当な打撃となっているはずです。
 というのも、4年以上にわたる裁判の経過は、佐藤市長誕生と深く関わる「政治的」な争い事だから。市長当選直後の2011年5月、数人の住民が起こした訴訟に対して、国立市が地裁判決を不服として控訴していたものを、佐藤市長は取り下げてしまいました。高裁判決もまじかと言われていた時にもかかわらず、佐藤市長はそれを無視。なんと、国立市として前市長から損害賠償を取り立てる前代未聞の訴えを始めてしまったのです。

 4年4カ月前、住民監査請求に対して、高橋代表監査委員は次のように意見を付しています。
 住基ネットを一時中断している状況において、住民の福祉を図ることを基本とする地方公共団体としての使命を最低限果たすために必要な支出であり、当然に支出されるべきものであるので、財務会計行為を違法とすることは適当でないと判断せざるをえない。

 この高橋監査委員の意見が、そのまま今回の高裁判決に繋がっています。この4年間、市民に戻った前市長は心身ともにどれほどの被害を蒙ったことでしょう。さらに、地方自治体の在り方として看過できない問題として、佐藤市長は、住民訴訟を受けた「義務付け訴訟」と言い逃れながらその実、住基ネット担当職員「保険年金課長、市民部長、総務課長」の行為を違法とした判決内容をそのままに裁判を続行していたことです。現市長が現職職員を「違法扱い」していて平気なのですから、まさにご乱心としか言いようがありません。佐藤市長の政治判断により費やした不毛な時間、無駄となった税金は決して小さくありません。が、それを取りたてるべく司法に訴えを起こすなどという行為をいったい誰が思いつくでしょう。

今年の大学通りの桜も壮観で、市内外のおおぜいの方が訪れ、愛でていました。この景観と青空は守りたいですね。

 佐藤市長の恥の上塗りは、まだ続いています。
 佐藤市長が控訴取り下げにより発生したもう一つの義務付け訴訟である、上原公子元市長に対する賠償請求です。昨12月市議会で「債権放棄議決」を可決させ、上原弁護団が議決を司法に証拠として出したことで、弁論が再開されています。それに対して、国立市が提出した証拠、また準備書面が何とも恥ずかしい、品の無い内容になっています。

 元市長は退職金をもらっているのだから、約4000万円の損害賠償の支払いは過大でも過剰でもないだろう、との主張です。証拠として、上原さんが受け取った退職金の「決済」を出しています。最終本会議で、私はこの点を批難しました。教育長や各部長は与り知らないといった様子。顧問弁護士と住民訴訟の原告がそのような構えでいけと主張するから、思考停止状態で唯唯諾諾と証拠と準備書面を提出しているのでしょうか。佐藤市長の行き過ぎた行動にブレーキを掛ける良識が、今の理事者たちに必要です。

 さて、国立市議会として、この3月議会でふたたび、良識を示せたことは大きな喜びです。議員提出議案「地方自治法第96号第1項第10号に基づく元市長に対する賠償請求権放棄議決の執行を求める決議」を再度「可決」させ、佐藤市長に届けました。

 しかし市長は、「放棄決議」は議会の意見表明にすぎず、これに拘束されないとの姿勢を変えていません。議会軽視どころか、二元代表制を根底から否定しかねない態度です。この裁判の判決もいずれ出ますが、市民の付託を受けて政策として行った行為を、国賠法の対象として訴える裁判を、国立市は一体いつまで続けるつもりでしょう。「市民生活の安定や住民福祉の向上、市政運営の安定」のためを願い仕事に励むつもりなら、一刻も早くこのような裁判は取り下げるべきです。その自浄能力と朱に染まらない勇気があるかどうか。佐藤市長には、ありますか?

 

2014.04.10からの予定(2014.04.09現在)