NTT跡地マンション―住民理解を得られぬままのマンション建設強行は認められない

2013年11月6日 16時26分 | カテゴリー: 活動報告

 富士見台2丁目のNTT社宅跡地に、住友不動産は、国立市内で3番目に大きいマンション(敷地面積9128㎡、277戸)を建設しようとしています。高さを20mに抑えたとはいえ、敷地を80cm堀り下げての19m99cm。西側棟は幅130mと横に長く、巨大な壁をつくり出してしまうことに対して、閑静な住宅街の西側住民から「周囲の建築物等と調和しない」と不安の声が上がっています。

 このマンション建設予定地は、国立市障害者センターと隣接し、西側には福祉会館、児童館、など福祉施設が集中しています。障がいのある子どもたち、児童・生徒・高齢者までが頻繁に通る道となっています。その為、先の9月議会でも、本件は、最も注目の議案となりました。

◆「陳情」:新建設マンションの車(約170台)を北側一方通行にすべて出す現行計画を見直し、西側と南側の両面通行道路に設置するよう求める
◆「議員提出議案」:国立市は事業者に対し、地域住民への説明の機会を継続し、建築計画の理解を得る努力をするよう、引き続き指導することを求める

 いずれもが、市議会の圧倒的多数理解を得て、採択・可決しています。この事実は、事業主の住友不動産、また国立市に課された大きな課題となっています。

11月3日エコメッセ主催「足尾・植樹ツアー」に参加。山をあらし、川を荒らし、人を殺した鉱毒被害から100年以上たっても自然は回復しない。地元NPOが禿げ山に木を植える活動を続けている。私も、田中正造に想いを馳せながら、コナラを2本植えてきた。

さて、11月1日(金)夜、事業主・住友不動産と設計施工者・長谷工コーポレーションによる説明会が開かれました。しかし、開会直後、住民から、計画建物高さの2倍内のクリオマンションとオーベル国立、また障害者センター「あさがお」保護者への周知が数日前であったことへの不満が噴出。「参加したかった人が、参加できていない」問題が指摘され、切実な声が上がりました。

 「国立市開発等指導要綱」には、「事業主は、説明会を開催しようとするときは、原則として開催日の7日前までにその対象者に対して説明会の開催について周知しなければならない」(5条4項)とあります。住民との信頼関係は、丁寧な情報提供から始まると考える時、最も基本的な「要綱」が守られないようでは、信頼関係は生まれません。このようなやり方での説明会を、国立市は「正式な説明会」と認めるべきではないでしょう。

 一方、事業主は1日、この間の住民要望を受けて、ごみ収集車・宅配や生協・引っ越しなどの大型車以外の一般車両の出口を西側へ変更。また、T字路の安全のため、南側へ約6m移動した計画を示してきました。

そのことで、また、多くの意見、質問が出されました。
●構内道路幅はどの程度確保されているのか? 図面に書かれていな い。 
●サービス車の駐車4台しかないので、マンション北側と西側道路に路上 駐車が発生し危険ではないか。
●西側出口からさくら通りへの左折利用をどのように徹底するのか? 
●西側は通学路。一般車両が全部西側に出ることの危険は回避でるのか。
●クリオマンションから南側道路へ出る交通量調査を、クリオに提出された台帳を示すのではなく、一時的に駐車する車を含めた台数を独自調査によって示してほしい。
●国立市が「さくら通りへの出入りを禁止」していないことは議会で明らかになった。
 事業者は南側に出入り口をもってくるよう計画変更をすべき。
●西側に向くベランダのすりガラスの反射がどの程度になるのか証明して欲しい。西日の照り返しはひどい。
●西棟7F、横幅130mと長く、巨大な壁となることによる風の流れと強さの納得できる説明が欲しい。

2013.10.3 西側住民の会が出したチラシにあった図面より 「NTT社宅跡地にどんなマンションができるか知っていますか? 景観審議会で再検討を!」

 住友不動産が応じた質問もありましたが、大半は、積み残しの仮題となりました。住民が求める「全体説明会」の継続は、当然のことと思われます。
 にもかかわらず、住友不動産は、1日の説明会を最後に、民間検査機関に「建築確認」を申請すると繰り返しました。その打ち切り方に、住民の不信は頂点に達しています。これでは、住民切り捨てによる建設強行と映り、企業イメージへの打撃が大きく成りかねません。市の指導と議会の決議を飛び越えて強行しようとしている「建築確認申請」はあまりに拙速です。入居されてくる住民との長いご近所付き合いを考える時、事業主による今後の手続きは、近隣住民の充分な理解を得た後にすすめるべきと考えます。

2013.11.07からの予定(2013.11.06現在)