国立駅周辺まちづくり会議の提案は「円形公園活用案をベースに考える」―交通部会のまとめに注目!

2013年9月25日 14時30分 | カテゴリー: 活動報告

 
 913日、第10回国立駅周辺まちづくり会議が終わりました。
篠原修会長は、国立市が11月に「社会資本整備総合交付金」申請書類を出す予定を前提として、まちづくり会議としての見解を各委員に確認しました。その結果、

円形公園から望む大学通り

北口駅前広場検討案―市が提示している案を基本にすすめていく。全委員、了承。
高架下利用計画―JR商業施設を通って国立市・国分寺市の行政サービスに行けるように、デザインをつめていく。またJRにそのように再度提案する。
旧駅舎の復元―旧駅舎は復原していく。全委員、異論なし。活用については、議論が足りないので今後の検討とする。 

となりました。これらは、全委員が合意した考え方です。

 残りの議題は、委員の中でも見解が分かれた「南口駅前広場活用方法」についてです。篠原会長は、案1と案2のうち、どちらの方向性(ベース)でやっていくか、第9回に続けて全委員に発言を求めました(欠席の委員は文書にて見解を提出)。発言された内容が大事と考えますが、結果は以下の通り(敬称略)
案1(現状踏襲案)新井和雄市民委員、内山健治委員(商業者団体)
案2(円形公園活用案)関堅市民委員、笠井惠市民委員、中井祐景観検討部会長、羽藤英二交通検討部会長、篠原修まちづくり会議会長
案3:藤本剛市民委員、鈴木直文まち育て検討部会長
保留:原田弘司委員(タクシー事業者団体)、甲斐恒人委員代理・窪田洋委員代理(バス事業者)

 案3は、市からの提案には無いものでしたので説明します。第10回会議に、まち育て検討部会の鈴木先生から、文書によるまとめが提出されています。そこから引用すれば、案3とは、「駅周辺=多様な人々の活動が共存できる場所」「市民が合意できる点は沢山ある!」「案1でも案2でもなく「日常⇄非日常」を考慮した第3案」。会議の最後に、会長は佐藤市長に、第3案の可能性を確認しましたが、11月に申請するには、新たな第3案を提案するのは時間的に間に合わないとの答えが戻されています。

 また判断を保留とした交通事業者、さらに新井市民委員からも、「警察との協議がすすんでいない問題点」や「交通運用に関する問題」が多く指摘されました。交通検討部会でどの程度シミュレーションをしてきたのか、案2で問題はないのかが焦点となりました。

 そのような中、羽藤交通検討部会長の見解に注目が集まりました。交通検討部会で何を議論してきたのか、その上でどのような結論を導き出したのか。部会長の見解を含めたまとめは長いので、見解のポイントと思われる部分を抜き出してみます(全文は、市が公開)。

円形公園から望む富士見通り

 

ロータリーを顕す空間像はシンメトリー(対称)な構造を維持すべき
 シンメトリーな駅前広場の構造は駅舎復元と並んでロータリーという街の記憶の基本となるものであり、これらの空間様式を継承していくことは国立にとって必要欠かざる選択
交通空間の有無について―①市民主体の活動に対して発展余地のある空間 ②身体障害者や高齢者にとって、支障のない居心地のいい空間をまちの中心につくっていく
これまでの議論に沿えば、a)空間的な発展性があり、b)高齢者や身体障害者の人にとって支障のない空間は、案2となっていると判断する。
交通運用について、案2は問題ある?
 駅前広場と周辺交通状況について、設定した条件下では、シミュレーション上で問題とならないことが確認できている。
案1を選択した場合、あるいは結論を先送りした場合(案3)、何が起こるか?
 東京オリンピック後(2020年後)、東京も急速に老いていく。2050年の65歳以上の世帯主は今の3倍に、子どもを持つ4人家族は今の半分に。通勤を中心にした街の風景は今とは違ったものになることは間違いない…車中心の暮らしを続け、ただ駅前を通過するだけの場として、送り迎えの利便性のためだけに、今の駅前を維持していく選択に未来はあるのか…こうした状況に置かれているのは国立だけでなく、都市の構造転換のために、道路空間の歩行者空間化の社会実験の動きは国内の様々な地域でスタートしており、それぞれの地元にとって着実に成果をあげつつある…駅前の歩行者のための空間改変はストラスブールをはじめとする欧州の諸都市や日本の都市で成功が見られる。案2はこうした一連の世界や日本の他都市の動向、交通運用に関する技術的な観点から考えても、高く評価できる。
東京の郊外にある国立という町にとって必要欠かざる選択
 交通検討部会では、何度もシミュレーションを行い、時間をかけて、市民の皆さんが立場を越えて本音で積み上げてきた議論がある。専門家の立場から、案2実現に向けて、みなが連帯し駅前整備を今開始することが、必要欠かざる選択であると判断する。

 
 さて、まちづくり会議・篠原会長は、注目された交通検討部会長の見解を含め、すべての委員の発言を確認した後、国立市・佐藤市長へ「提案」を戻しました。

「(多数決ではないが)まちづくり会議としては案2をベースに、着実にやっていただきたい」
「案1は将来の市民に責任が持てない」 

 今後、市は、議会・会派への説明や理解を得ながら、交付金申請に向けて「整備計画」に落とし込んでいきます。9月議会・最終本会議は26日ですが、駅周辺まちづくりに関する議案と補正予算がないため、市民に見えるような形では表に出てきません。

 だからこそ、と思います。この間の市長決定が、どれほど大切か。

 市長決定が、これまでの誠意あるまちづくり会議での議論、それ以前
20年に亘る市民参加での検討を継承した内容となるように! 関係機関や地元との交渉・協議など幾多の壁を乗り越えても、「歩行者のための空間改変」に向けて全力を傾けるように!
 生活者ネットとしても、その為には全面的な協力を惜しまない覚悟でいます。
 

2013.09.26からの予定(2013.09.25現在)

 

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