市長は“A案”を選んだが、市民に伝わっているか??ー国立駅南口駅前広場の計画

2012年9月23日 14時13分 | カテゴリー: 国立駅周辺のまちづくり

昨日、9月議会が終わりました。今議会は、会期途中に開かれた「財政改革審議会・中間答申」を受けての全員協議会を含めて、国立市の来年度予算や経営方針などに大きく関わってくる計画が補正予算や報告に入っていました。例えば、谷保駅のエレベーター設置のバリアフリー化やさくら通りの二車線化、そして、今日私がお伝えしたい国立駅南口駅前広場の計画についてです。

本会議の一般質問に答えて市長は、交通検討部会で提案された南口駅前広場案のA案・B案から、

基本思想として左右対称・シンメトリーな空間を尊重し、ロータリー機能を維持する案である「A案」を選ぶ、と発言しました。 

決定的な発言がなされた感がありますが、A案・B案といっても、市民には何のことかほとんど知られていないのは問題です。

 議会開催前の「第7回まちづくり会議」(8/18)は、委員任期2年最後のくぎりの会議でした。そこでは、「交通検討部会」で示されたA案、B案のいずれかを選ぶことが焦点となっていましたが、幾人かの委員と検討部会長が、あえてA案、B案を名言することを避けていたことが印象に残りました。その理由を考えてみましたが、A案、B案の両案ともに、現在過剰となっている通過交通を抑制し、特に東1号線に大きく負荷が掛かっている状況を修復する点では共通だからです。A案は、出来る限り現状を維持しつつ修復する案。そしてB案は、旧駅舎周辺と円形公園の利活用を含めて、南口にくにたち広場を創り出したい市民要望に対して、たいへん示唆に富んだ案。またロータリー内におけるバスやタクシーなど公共交通の流れ方、歩車道の用途変更も見据えた歩行者優先のフレキシブルな広場の創出について、これからの国立駅前の将来像において柔軟な方策が大胆に提示されていました(市が作成した上記ちらし参照)。佐藤市長も、幾回目かのまちづくり会議では、B案を模索していきたい旨、表明されていた記憶があります。

ですから、例えA案を選んだとしても、左のCG画像にあるとおり、イベント時には円形公園との一体的活用ができるよう、広場を柔軟に広げられる計画も念頭に置いておくべきと考えます。

 そこで、私は一般質問で、いくつかの提案をしました

◆3つの部会を分断させず繋ぐこと

 交通検討部会が主にハード面を扱ったとしたら、他の2の部会「まち育て検討部会」と「景観検討部会」ではソフト面が議論された。国立に特徴的な豊かな空間と景観を創り出すための具体的な議論を大切にし、3部会で出された意見の成果と課題を連結させることが必要。

◆歩きと自転車90%、車10%の駅前ロータリーを実現する

 A案のロータリー機能を活かすといっても、現在、国立側から、また国分寺側から東1号線に流入する自動車量約8000台/日は、大きく抑制される。ロータリーを回って国分寺側へ流れる交通動線が遮断されるからだ。国立市としては、9割が人の歩きと自転車、そして1割が自動車の交通であることをめざしてはどうか? 市民にとって分かりやすいイメージや方針を提示していくことが必要。

◆大学通りとさくら通りとの広域連携について

 今後、さくら通りの2車線化・自転車道と緑地帯の整備により、大学通りとつながることで、国立駅周辺にとどまらず、国立全域での南北連携をすすめたい。駅前の活用は、富士見台・谷保を含めた南部地域の広域の市民で詰めていくことが大切。

◆2020年、2030年の目標を市民に提示してはどうか

 市長や当局は、「基本設計・実施設計」づくりに向けて、関連諸団体との協議に大忙しであると思う。その時だからこそ、市民を置き去りにしてはいけない。青空テントを出すなど、あらゆる機会を捉えて、「基本計画」にあるコンセプトを基本に、2020年、30年の中期的な将来像をわかりやすく示して、市民と語ることが必要だ。

 駅西側にある「南口公共施設等用地の活用」について、市は、PFIやPPPの民間資金活用型ですすめると発言しています。劇場や図書館が必要といった個別議論をすすめる前に、将来を見据えて、市として、どういった駅前・駅周辺を実現したいのか、その基本理念を明確にしておかなければならないと考えます。