1010筆の賛同署名を持ってしても不採択に—11対10の僅差

2012年3月29日 23時46分 | カテゴリー: 活動報告

「日光移動教室」行き先変更に関する陳情

春は巡り、花は咲く
春は巡り、花は咲く
 昨日、2日間の最終本会議が終わりました。さて、他市の方々も含め多くの皆さんに注目していただいていた「市内小学6年生移動教室実施に伴う行き先変更に関する陳情」から、報告します。
 子どもさんも含めたくさんの方傍聴者の熱い視線を受け止めながら、最終審査・採決が行われました。陳情提出前から、多くのつながりと学習を重ねながらも、議会では10対11の僅差で、残念ながら「不採択」の結果になりました。

採択:小川・前田(生活者ネット)/高原・長内・尾張(共産党)/藤田(社民党)/生方(みんなの党)/重松(みどりの未来)/上村(こぶしの木)/望月(くにたちのみらい)
不採択:石塚・青木・石井・東・大和(自民党・明政会)/鈴木・中川・小口(公明党)/稗田(民主党)/池田(つむぎの会)/藤江(新しい風)
 以下、小川の討論です。お読みいただきたいと思います。

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 まず最初に申し上げたいのは、本陳情の審議が真夜中でなく、多くの傍聴者に足を運んでいただいて本会議が開かれていることを嬉しく思います。

 さて、さまざまな質疑を通して、市教委は、独自の調査と研究をもっと的確にすすめるべきであった、と強く感じました。福島第一原子力発電所(2号機と4号機)の危険な状態について、地震予測に関しても調査不足の感が拭えません。観光客激減について、3月24日の日光市長の発言をご存じでしょうか。「原発事故の影響で得に外国人観光客から依然危険な場所とみなされている」と回復の厳しさを語っています。

 行き先変更を求める声がなければ良いですが、これほどの声、陳情提出、そして1010名もの賛同署名をもってしても、市教委は変更の検討もせず、市教委の示した態度や行動が、たいへん不十分であることが浮き彫りになりました。さらに、大人向けの「観光安全宣言」を保護者に振りまく市教委の態度は、いまだ安全神話のベールに包まれていると思わざるをえません。自公体制の下、国民に放射線教育も正しく行わない中で、全国に54基もの原子力発電所をつくりだし、いま大惨事となっています。悪夢のような現実から、私たち自身が早く目覚めなければならないと考えます。

 特に私が訴えたいのは、数あるデータの中で、なぜ、安全と思われる資料しか保護者に示さないのか。これこそたいへんな問題です。保護者は学んでいます。市教委の示すデータがすべてではないことは明白であり、日光市は、これまでも独自予算で、特に保育園や小中学校の除染を行ってきましたが、この4月から0.23μシーベルト以上の地域として、国の支援を受けて除染がはじまります。市教委は、日光市が「汚染状況重点調査地区」に指定されていることも、隠しています。保護者に目をふさげといっても、それはムリです。市教委をいくら信頼して欲しいと言われたても、信頼することはできないのが現状です。

 昨年も4人の子どもが「放射能」を理由として、移動教室を欠席した事実があります。生活者ネットでは、昨年より、行き先変更の要望書を提出してきました。にもかかわらず、行き先変更について、変更できない理由ばかり並べ立て、旅行代理店に、別の候補地を出させることもしていないのは看過できません。

 子どもが行く場所として、現状においては、安全ではないデータが手元に山ほどあります。子どもたちの命を最優先に考えるのが市教委の立場です。万一、何かがあった場合、市長の責任も大きく問われます。この場合、福島原発は、以前にも増して、危険な状態にあるとの認識が欠かせません。ここで、教育長は、各校校長と相談の上、行き先変更について、改めて見極めること、決断することが必要です。1010筆の中には、不安を拭いきれない当事者である新六年生の保護者がたくさんいることを想像してください。その母親たち、父親たちを代弁しまして、本陳情を採択とします。
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