明和求償権と住基ネットに係る「補正6号」の強引な提案

2011年9月25日 02時20分 | カテゴリー: 国立市議会

後味の悪い9月議会・最終本会議

 21日の最終本会議の率直な感想から。
…市長は変わるが、行政には、地方分権の時代であり、自己存在の証明のためにも、もっと踏ん張って欲しい…。

 そんな感想を持ったのも、「補正6号—住民訴訟に係る原告弁護士報酬等の支払い(約482万)含む議案」の提出における杜撰さ、委員会に審議もさせず、最終本会議で「即決の扱い」とした市民と議会無視のあり方に対してです。
 そのことは、最終本会議に出された行政(被告)と原告とのゆるーいやり取りの“経過”に、よく現れています。市民に伝えるべき大切なことがたくさん隠されていました。本会議での審議を通して分かったことを含め、今日は、その辺りをていねいにお伝えしたいと思います。※は小川の註。
 尚、佐藤市長が控訴中の両裁判を取り下げ、原告側有利の判決を確定させたのは、住基ネットが5月24日、明和マンション求償権訴訟は5月30日。
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2011.6.23 
両事件第一審原告代表(以下、原告)及び弁護士(明和求償権事件訴訟代理人・住基ネット事件訴訟副代理人)来庁、弁護士報酬及び訴訟費用の請求について市に打診
※2つの全く異なる裁判の原告代表は鈴木雄一氏。その背景に、市長選を挟んで、政治的狙いがあることを強く感じさせる。
2011.7.5
原告から市へ請求額の提示
※住基ネット、明和求償権訴訟ともに、同額の241万3000円、計482万6000円が請求される。
市長は、控訴を取り下げたことで原告を勝訴させ、その結果、市民の税金で原告側の裁判費用を負担することを知っていたが、いくらの額を支払うことになるかは知らなかった、と無責任な答弁している。

2011.7.26
原告来庁、9月議会補正での対応を市に要請
※9月補正に間に合うためには、7月末がメド。総務部長「9月補正には間に合わず、出すつもりはなかった。」 またこの間の8/18、公務時間中に、原告であった鈴木雄一氏を講師として、市長・理事者・総務部長・企画部長・佐藤市長を選挙で応援した各議員らが勉強会をおこなっている。被告と原告が一体となっていることが、よくわかる。
 ↓ 1ヶ月以上経って
2011.8.30
市から原告へ請求金額確認のための書類提出を依頼 
※ここで市は、事務作業を始めている。9月議会は、2日にスタート。市長の「行政報告」に突然、「原告側弁護士費用等を補正する予算案」を追加提案する準備中との一文が忍び込まされている。
2011.9.7
市から原告へ上記書類提出を再度依頼  
※同日7日、掘輝彰弁護士により、両裁判の「弁護士報酬の増額理由について」が市に示される。
両裁判とも「困難事案」として扱うことが可能で、旧第一東京弁護士会の報酬規定を元に、着手金と成功報酬額ともに標準額の約30%近く増額できると書かれている。結果、着手金(第一審と控訴審それぞれ)は49万→60万、成功報酬は98万→120万へ引き上げられた。
しかし最終本会議の質疑によって、堀弁護士が根拠とし、市が採用した「旧第一東京弁護士会の報酬規定」は独占禁止法に抵触する恐れがある規定として、すでに廃止されている規定であることがわかっている。「旧」と書いてあるのもその為。行政が根拠とするには適切でない廃止規定に基づいた「増額理由」を受入れ、議会へそのまま示したことは問題
だ。
2011.9.12
原告から市へ上記書類提出
※9月議会での提案を望んでいた原告だが、額の提示から2ヶ月強も経過している。原告の準備不足か、行政の怠慢か、はたまた、両者による故意の議会軽視か。12日の総務委員会での審議はすっ飛ばされる。
9月15日の庁議で、9月議会・最終本会議で追加提案することを決定。
16日、議会運営委員会で議案を提示。21日、最終本会議で即決扱いとして審議される。

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生活者ネットの小川が筆頭提出者となり、議員10名で、補正6号案から、2つの住民訴訟に係る原告弁護士報酬等の支払い(約482万)を削除した「修正案」を提出しました。審議は数時間に亘り、10名連携する形で、当局へ質問をおこないました。
■「修正案」に賛成10名:生活者ネット(小川・前田)、共産党(高原・長内・尾張)、みんなの党(生方)、社民党(藤田)、みどりの未来(重松)、みらいのくにたち(望月)・こぶしの木(上村)
■市長「原案」に賛成11名:自民党明政会(石塚・青木・石井・東・大和)、公明党(鈴木・中川・小口)、民主党(稗田)、新しい風(藤江)、つむぎの会(池田)

 佐藤市長による市政が始まってまだ2回目の議会でしたが、市長と市長とともにある大きな声に引きずられて、行政として異例かつ誤ったやり方を強引にすすめ、自治体として末期的症状を呈している気がして仕方がありません。要注意です!!