「信じられる大人って、いるんだね」

2011年8月21日 14時22分 | カテゴリー: 活動報告

8月:心に響いた言葉

福島の子どもたちとともに発言する山本太郎さん
福島の子どもたちとともに発言する山本太郎さん
 福島市から3名、三春町から1名の子どもが東京に来て、政府に直接訴えるとのことで、18日、衆議院会館に行ってきました。子どもからの直訴を受けるという歴史的にみても希有な場面に緊張が走るなか、政府側から10名の出席。回答に窮してマイクを回す場面が多く、また官僚答弁が繰り返されていました。

 三春から来た中学2年生の橋本さんは、このように発言しています。
「…6月に転校して、耐えがたく悲しかった。皆がばらばらになって、故郷を離れていく気持ちがわかりますか? 大人のしたことで、何で、子どもたちが被曝しなくてはいけないのか。なぜまだ、原発をめざすのか? 皆で暮らせるようにしてください。学校も森も水も川も徹底的にきれいにしてください。誰ひとり傷つけないでください。」

 質疑応答では、例えば、
子ども「早く(放射能の)除染をしてください。」
政府「最大限、早くやっていきたいと思います。」
子ども「最大限って、何がどうなることが最大限なんですか?」
政府「予算を組んで、関係機関との調整に入り……」
子ども「集団疎開は考えていますか?」
政府「ともかく学校をきれいにするよう除染を急ぎます。」

 3月から5ヶ月以上が過ぎています。政府は、ようやく昨日20日、福島知事に県内に「除染推進チーム」を置いて、国が責任を持って対応することと伝えました。一刻の猶予も許さない、特に子どもたちの健康に関わる問題にもかかわらず、何に拘泥して、このように対応が遅れているのか。一番の被害者である子どもたちに、到底、最大限努力しているとは見えない事実を、受け止めなければなりません。

 会場に駆けつけた俳優の山本太郎さんは、「子どもからの直球をしっかり受け止めていきたい。私たちは、子どもから『がんばっている』と言われる大人にならないといけない」と発言していました。社会的な圧力を乗り越えて、あくまでも、放射能からの被害に最も弱い子どもたちとともに発言し続ける山本さんの言葉には、たいへん説得力がありました。

 夏休みに子どもと観た映画『コクリコ坂』にも、青年たちによる自治の存続に理解を示し、行動する大人が出てきます。そこでの子どものセリフが、「いい大人っているんだね」でした。先日会った福島の子どもたちの訴えと私の中で重なって、ドキリとしました。子どもが直訴するという行動の裏側にある尋常でないコミュニティーの崩壊と被害状況を想像して、私たち大人は、放射能から子どもを守るための活動を、各地域で、出来る限りすすめることが求められています。