自主上映、ミニシアターで映画を見る

2011年7月19日 15時34分 | カテゴリー: 活動報告

映画2本・雑感

 今の私にとって、バイブルとなっている映画は『ミツバチの羽音と地球の回転』。このところ、各所で立て続けに観ています。
山口県祝島三浦湾で、ヒジキ採りを続ける「孝くん」からはじまって、持続可能な地域自立型エネルギーをつくるスウェーデンやEU諸国へ、祝島の畜産農家、島ぐるみの上関原発建設反対運動、六ヶ所村風力発電所を歩く飯田哲也さん、そして映画は、祝島で生きてる「孝くん」に戻ってくる。

孝「…自分の子どもの生活の方が大事…全世界を知っているわけじゃないけど、生きるならここ(祝島)じゃろうな」

 ここまで観て、映画『ミツバチ—』の、価値の転換を訴える説得力に打たれ、未来をともに生きる仲間の存在を確かに示されたようで深く感動します。映画好きでもありますが、体に染みこませるように、2時間15分、1日2度でも観るのが私の癖です。
 
 また先日、新宿武蔵野館で『木漏れ日の家で』を観ました。岩波ホールで上映していたのに間に合わず、その後新宿で上映されているのを知って、飛んで行ってきました。
 2007年ポーランド映画・モノクロ、女性監督、主人公アニュラは愛犬フィラデルフィアと暮らす90歳を過ぎた女性です。
 戦前に建てた古いけれど見事な家に住み続ける老女アニュラは、日々の体調から自分に残された時間が永くないことを悟っています。そんな中、息子夫婦が、彼女名義の家を売る相談を勝手にすすめていて愕然とします。一度はショックで死んでしまおうと思ったアニュラですが、やがて大胆な行動にでます。隣人宅で子どもたちを集めて音楽クラブを開いている若いカップルに、家を寄贈するという提案。条件は、自分が2階に住むこと。
 
 ストーリーは単純かもしれませんが、女性監督ドロタ・ケンジェジャフスカの映像のモノクロは美しく、力があります。そして、誰しもが暮らしの中で大切にしているものを、障壁を乗り越えてどう守るか、その際の苦しみ、そして機知と勇気を示してくれました。今は96歳のポーランドの名女優、ダヌタ・シャフラルスカが、とにかく見事!
 
 私は、老女を主人公とする唯一の芸術と言われている“能”も好きです。思えば、上の作品は両方とも、優れた若き女性監督による作品でしたー。
 この夏、映画談義、皆さんとしたいです。