小学校6年生の「日光移動教室」

2011年5月20日 13時16分 | カテゴリー: 環境保全・循環型社会

子どもの安全が第一

 来月中旬より、小学6年生が、修学旅行で栃木県日光へ出かけます。本日から、各校で保護者説明会が開かれると聞いています。そんな中、私のところに、幾人かの保護者から、日光行きに関するちょっとした心配が寄せられるようになりました。余震は以前より少なくなってきているとはいえ、福島原発が収束のメドが立たず、放射能による環境汚染の拡大と思える事態が続いているからです。

 日光市の大気中の放射線量のデータをHPで確認してみました。
 測定高さ9mでは、0.16マイクロシーベルト/時、地上50cmでは0.29(5月17日)。同日の福島県いわき市の合同庁舎での測定値が0.24マイクロシーベルトですから、日光市の放射線量は、いわき市と同等ともいえます。この値を、年間に換算すると2ミリシーベルトを超えており、公衆被曝限界値の1ミリシーベルトを優に上回っています。

 子どもたちの多くは、2泊3日の日光移動教室を楽しみにしています。当然ながら親も、子どもを日光に行かせたいと思っています。だからこそ、担任の先生はじめ校長先生、市教育委員会としては、特に今回は、これまで以上に丁寧な対策と説明が必要だと考えます。

 そこで昨日、市教委・学校指導課へ行き、保護者から寄せられた質問を届けてきました。
○現地の放射線量 ○現地の累積被曝量 ○水道水の放射能測量データ ○宿泊先での食事の内容と安全性 ○1ヶ月の間に、地震や原発事故が発生・悪化した場合の対応(キャンセルや場所の変更等) ○万一、災害が起こった場合の対応策(特に子どもの安全な避難) ○万一の場合の、保護者と現地との連絡の取り方

 市としては、保護者会資料として、実地踏査報告を次のようにまとめて用意していました。
1.3/11の日光市の様子  2.地震後の様子  3.宿舎の対応—計画停電の場合/エレベーターの使用について/キャンプファイアーの実施に関して  4.安全対策—緊急時の連絡体制/宿舎の耐震性/ハイキングについて/避難訓練の実施/上履きの持参 
資料として①「再度の日光市観光安全宣言」 ②水道水・井戸水の放射線量 ③大気の放射線量

 「いずれも健康に影響を及ぼすレベルではない」、としています。
 さらに、本日、市教委として、日光市の医療機関(皮膚科・内科・市内総合病院)・日光市教育委員会・消防署・宿泊先を訪れて、子どもたちの安全のため、ご支援と協力をお願いしてくるそうです。そこで私からは、さまざまな事態を想定して、病院や諸団体と密なる連携が取れるよう、重ねてお願いしました。

 さて生活者ネットとしては、今後、文科省が福島県教育委員会等に通知した、子ども20ミリシーベルト/年の非道な高さを見直すよう求めていきます。また、流布されている「健康に影響を及ぼさないレベル」というのが、あくまでも成人の基準であって、最も影響を受けやすい子どもの被曝は極力抑えなければならないことを、地域から東京都へ、また国へ訴えていきたいと考えています。