高校生が生きる力をつないでいる

2011年5月7日 23時28分 | カテゴリー: 活動報告

映画『森聞き』を観て

 昨日、NPO共存の森ネットワークで活動する大学院生が紹介してくれた映画「森聞き」を観てきました。“森聞き”という馴染みのない言葉に、当初から、とても惹かれましたし、ちょうど1年前に訪ねた、あきる野市の養沢(ようさわ)の森のすがすがしさと尊さを思い出していました。→HP「スギの立木と大根1本が同じ値段??」(2010.5.15)

 映画は、4人の高校生が、「森の名手・名人」を訪ねて、森とともに生きる知恵や技、生き方そのものを聞いて、名人の言葉を書き下ろしていく姿を追ったドキュメンタリーでした。
 日本は、国土の3分の2が森に覆われた森林国です。長い間、森林に関わる職種は数多く存在してきました。
 
樵、マタギ、造林手、炭焼き、山芋掘り、養蜂、山菜採り、船大工、木地師、カヤ葺き職人(合掌造り)、竹籠づくり、漆塗り、焼畑農業、木工家具職人、紙漉き、経木づくり、草木染めetc.

 どの仕事をみても、私たちは、昔から、衣食住のかなりの部分を森から得てきたことに気付きます。

……森とともに生きてきた言葉に、耳を傾けよう。そして私たちの足元を、しっかりと見つめよう。そこから、私たちの活動は始まります……。

 女子高生Nさんは、焼畑農法によって、1年毎にソバ、ヒエ・アワ、小豆、大豆を作り、その後は作物をつくることなく山林に戻していく循環型の農法をつづけている高齢の女性名人に付き添っていました。焼畑農法は5500年前からあり、自然破壊のない無肥料無農薬。「人間が自然に合わせていかんとあかん」の言葉を、繰り返し胸に刻んでいました。

 高校生たちは「聞き書き」によって、失われつつある日本の仕事をいまに伝え、異なる世代をつなぎ、人と自然の関係を見直し、山村と都市をつないでいるのだと思います。大地にしっかり立って、生きる力をつないでいく姿に、私はとても感動しました。

 今年も100人の高校生が、各地の名人を訪ねると聞きました。意義深い活動の継続を願っています。素敵なHPはこちらです。