年初に、何を置いてもしたいこと!

2011年1月25日 09時45分 | カテゴリー: 都市農業・有機農業

野菜づくりのための“落ち葉掃き”

 わが家が、年中お世話になっている清水農園が、瑞穂町にあります。いっさいの化学農薬を使わず野菜をつくっていただいていて、有り難いことです。昨日も、土を鉄板の上で焼いて殺菌しているところを見せていただきました(写真)。手軽な消毒剤が出回っている昨今では、このような「前近代的」な殺菌方法をおこなっている農家は、ほとんど無いとのことです。ご一緒した高齢の方が、田舎の父も昔はこうやっていた、と語っていらっしゃいました。農薬のなかった時代の、どこの農家でも見られた姿であり、知恵だったようです。

 さて、一年間の野菜づくりのための堆肥ですが、雑木林に積み重ねられた落ち葉を、昔ながらの熊手で掃き集めました。シャ、シャ、シャカ、シャカ……。何とも言えない快い音に、心を合わせます。10人ばかりで、午前中の3時間弱の作業でした。農家さんが、年季の入った「神業」で大きな束にまとめ、皆でトラックに積み上げ、野菜畑に持っていって終わりました。

 作業の後は、おばあちゃんがつくったけんちん汁、お母さんがつくった野菜中心のお料理による昼食をご馳走になりました。青首大根は即席でできるけれど、白首大根と比べて味は良くない……、日本人は、サラダだけなどでなく、かつて野菜をたくさん食べていた、などの“食”談義は尽きることなく、楽しいものです。

 清水農園さんは、民主党がすすめようとしている「環太平洋パートナーシップ協定」(TPP)について触れていました。今年6月までに交渉参加への結論を出さなければならないTPPですが、貿易の自由化、関税の例外なき撤廃が求められます。清水さんは、農業分野において国際競争力がさらに求められる中、日本の主食である米は特に問題だと語っていました。農業問題は、国の自立の問題であり、最重要課題として、国民レベルでの大議論が必要だ、とも。

 菅首相は「平成の開国」と言っています。牛肉やオレンジの自由化の際にも問われましたが、果たして多くの農家が、創意工夫を重ねてより付加価値の高い農産物の生産をはじめられる余力があるのかどうか。国の自立と深く関わる国内自給率は、いまより上がるのかどうか。遺伝子組み換え種や食材、農薬使用などは、トレーサビリティーの確立とともに、減る方向にあるのかどうか。とにかく「開国」には、安全性を第一に、慎重なる条件と対策が必要と考えます。

 “援農”が趣味となってきている私ですが、消費者としても、今年も、できる限り持続可能な農法をすすめる農家の方とともに考え、提案をしていきたいと思っています。