水道一元化後も、6割の地下水ブレンド水を

2010年12月26日 12時33分 | カテゴリー: 環境保全・循環型社会

12月議会一般質問より④

13本の水源井戸、×の所は故障中
13本の水源井戸、×の所は故障中
 多摩地区では、1日約40万トンの地下水が汲み上げられ日常的に使用されていて、多摩市民はおいしい水を誇りに思い、財産としてこれからも飲み続けたいと願っています。水道一元化後、さっそく、市町域を超えた配水区域の再編等を打ち出してきました。地下水6割のくにたちのおいしいブレンド水は、今後、どう保全されていくのか、一般質問で取り上げました。

●13本の水源井戸の内、3本が故障している
 稼働状況を、東京都に確認したところ、2007(H19)年度に、谷保2号水源がケーシングの破損、続いて2009(H21)年度、谷保1号水源と富士見台2号水源が設備系の故障。3本の井戸は、国立市の地下水全体の1割に当たり、故障させてままであるのは、非常に残念です。
東京都としては、国立市内の水源井戸は、すべて100メートル以上の深井戸であることから、今後も活用していく予定であるが、利根川・多摩川水系の水で上水道の供給ができているため、3本の故障井戸を早急に復旧する予定はない、と言っています。また将来的に「配水区域再編計画」に基づき、水源井戸を統廃合していく考えがあると聞いています。
生活者ネットとしては、地下水を「今後も活用していく予定」ならば、安定的な水源となるよう公水としての認識に立ち、都の水源として認めて保全していくことが先決であると考えています。私の一般質問において、生活環境部長から、3本の故障井戸の復旧を都に要望していく、との答弁を得ています。

●「配水区域再編」を機に広域での「地下水保全条例」制定を
 <配水区域再編計画>とは、配水圧力の均等化、自然流下の活用、小規模施設の統廃合などにより、これまでの自治体市町域を超えて相互融通するとのことだと東京都は説明しています。
→「多摩水道改革計画(2010〜2014)」http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h22/press100812.html
 給水の安定性向上のための計画のようですが、それによって、地下水の存在を軽視するようでは困ります。防災など非常事態の場合など特に、水は命を救うものとなります。地下水を涵養し保全することで、出来る限り私たちの手の届くところに置き、大切に飲み続けたいと考えます。「再編」を注視しつつ、水道一元化後の今、市としてはこれまで以上に、都と連携をとる中で、市民への情報提供、地下水保全に気を配らなければなりません。

 東京都にとって貴重な財産である多摩の地下水のこれからについては、都議・山内れい子とともに提案していきたいと考えています。山内は、先の東京都「公営企業委員会」において、「秦野市地下水保全条例」や「長岡京市地下水採取の適正化に関する条例」、「四日市市水道水源保護条例」などの先進例を紹介しつつ、自治体の境界を越えて水源を形成している地下水の保全と活用のために、東京都こそ、再編を契機として、広域の地下水保全条例を制定し、公水として体系的な地下水行政を図っていくべきであると強く要望しています。
 くにたちの地下水ブレンド率6割の水循環を、しっかり守っていきたいと思います!