有害ごみ焼却で水銀濃度が通常の9倍!!

2010年10月24日 22時40分 | カテゴリー: 環境保全・循環型社会

多摩川衛生組合「全員協議会」の報告

 本組合で、蛍光管と乾電池合わせて約8トンを焼却していたことが、府中・生活者ネットの情報公開請求と議会での一般質問によって公となりました。
 これは、管理者である稲城市長と稲城市以外の国立市を含めた構成3市には知らされない中での試験であり、また、焼却飛灰を最終処分場である日の出町に無断で持ち込んでいた問題に対して、国立市・府中市・狛江市各市と日の出町は、石川稲城市長(=管理者)に対して抗議を伝えました(日の出町議会では「抗議文」を可決・提出)。
 19日、急きょ、全員協議会が開催されました。組合の議員として私も、積極的に発言をしてまいりましたので、主な質疑と答弁を、ここにお伝えします。

Q1:4市の生活者ネットワークは、9月末、組合議長宛に「要望書」を提出し、オープンな臨時議会の早期開催を求めた。今回、関心ある市民が傍聴出来ない「全員協議会」という形をとったことは異論がある。なぜ臨時議会ではなく、全協になったのか?
A:本来ならば臨時議会なのだろうが、議案と議決事項を伴うので、早く報告をする意味からも「全協」とさせていただいた。
提案:今回の諸問題は、11月の定例会にも報告が続く。オープンな場、傍聴可能な定例会の場で、議員としても質疑や確認を行いたいと考えている。

Q2:度重なる事故の発覚で、情報公開の基本が守られていなかったことは大きなショックだ。組合として、何を議会に報告し、善後策も含めて検討していくべき内容なのかの基準が、現在の組合のあり方では不透明で不信感を払拭することが難しい。そこで提案だが、定例会冒頭の「行政報告」は、活字化し机上配付すべきと思うがどうか?
A:情報を出していない問題を改善していく。部長課長レベルにまず情報を伝えるとともに、行政報告に提出は前向きに検討していく。

Q3:有害物質の焼却は「廃棄物処理法」等での禁止はないが、組合の「規約」ではどうなっている?
:「規約」では有害ごみは施設内で焼却せず、専門のリサイクル業者に処分を委託することになっている。
提案:それならば、組合の「規約」より、実験を優先させたのは問題だ。今後、組合としては、「規約」遵守や、広域資源循環組合の守るべき「協定」の徹底が必要だ。

Q4:都議会生活者ネットでは、9月定例会・一般質問で、多摩川衛生組合における有害物質焼却実験について、都の認識を確認する質問をおこない、都から「水銀は有害物質であり、焼却すると気下することから、環境への放出を防止するためには、焼却処理は適切ではない」との答弁を引き出している。組合は、焼却試験に際して、都に連絡し確認を取ったと聞いているが、その内容は?
A:有害ごみ焼却に違法性があるかないかを電話で聞き、「違法性はない」ことを確認した。
提案:「大気汚染防止法」等に水銀の規制や基準値はない。しかし今回の焼却試験を受けて、独自の基準を設けるべきことを提案する。

Q5:多摩川衛生組合の運営に関して、決裁のあり方、事故等の情報公開のあり方の改善に関して、今日示された広域資源循環組合への対策にある内容※によって、手続きの明確化は図れると理解してよろしいのか?
A:努力していく。
※「東京たま広域資源循環組合との有害ごみ焼却処理防止対策(案)」再発防止対策として「ハード対策」6つ、ソフト対策2つを掲げている。

Q6:「多摩川衛生組合事故等調査委員会」が10月1日に設置された。「設置要綱」によると、組織の委員は、構成市の副市長及び相当職にある者、作業部会に部長と課長が入る。委員以外からも情報や資料を求めることもできるとある。内部調査に留めないためには学識者等の第三者を含め、開かれた委員会とするよう要望する。
A:専門家の意見を、今週中に聞く予定だ。
提案:今日の報告にも、水銀濃度が、通常時の平均値に対して最大9倍あったとある。人体に対して、また炉の残留の問題もあって、どのような影響があるのか、専門家に確認し、議会に報告して欲しい。 

 報告は以上ですが、生活者ネットとしても、この問題は引き続き学習し、提案していきたいと考えています。皆さまのお考えを、ぜひ、お伝えくださいますよう、お願いいたします。