大型ごみ焼却炉の見えない部分

2010年8月1日 17時48分 | カテゴリー: 活動報告

「クリーンセンター多摩川」での事故 その①

 国立市の可燃ごみの搬入・焼却を行っている多摩川衛生組合の1F汚水処理室において、6月15日、塩酸が漏れ出る事故が発生し、ごみ焼却施設が緊急停止した件は、7月5日号市報の折り込みで市民に知らされました。その際、ごみを減らす工夫・努力のお願いが発信されました。
 あれから、約1ヶ月半が経ち、先日、組合職員が私たち多摩川衛生組合議会の議員を訪れ、ごみ処理の広域支援、事故の発生原因と掛った費用について報告がありました。復旧の目途が立ち、8月2日(月)再開予定とのことです。
 ひとまず安心ですが、今回のような塩酸漏えい事故は稀有なことで、不明なことも多く、再発防止策としては、今後も第三者の意見を入れた原因究明が必要です。

まず【国立市の広域支援】
家庭系可燃ごみ—「多摩地域ごみ処理広域支援体制実施協定」に基づいて、国分寺市へ20t、日野市へ30t搬出。
事業系可燃ごみ—不燃ごみ残渣の可燃物は、民間清掃工場へ直接搬出。

【事故の発生原因と究明】
塩酸配管上のダイヤフラム弁のボルト6本のうち4本が破断(写真あり)。
●弁から微量の塩酸が漏れたことがボルト破断の原因と考えられ、今後、第三者の専門家の意見を踏まえて原因を究明していく。
●塩酸設備の管理方法は、これまで、時間基準保全(一定期間ごとに整備を行う機器)とはなっていなかった。状態基準保全(対象機器の状態により整備する)としてきたことを見直すべきか検討する。

【4市の事故に係わる費用総額】(端数省略)
広域支援ごみ処理委託料(6,481t、3億1000万)/運搬費(大型トラック457台、3900万円)/事業系ごみ処理費(1,200t・208台、7500万円)/原因調査委託(210万円)/事故復旧工事(廃液処分・水洗浄等—3600万円、プラント工事—1億4,000万円)など

【財源】—約6億7,000万円
①21年度繰越金3億8,221万円 *各市へ戻ってくる予定であった繰越金を使う。 
②小金井市のごみ処理受託費(6,000t×48,000円/t)2億8,800万円

 今回、「広域支援体制実施協定」に基づいて、スムーズな支援がなされましたが、処理委託費1t当たりの単価は、施設の老朽化に伴って広域支援を頼んでいる小金井市と同様の48,000円にせざるを得なかった点など、今後の検討課題です。
 また、クリーンセンター多摩川が入っている保険は、爆発などに該当しても、今回のような液体漏れは該当しないそうで(該当した場合は約2億円)、今後、機器製造ラインのカワサキプラントシステムズとの間で、破断してしまったダイヤフラム弁のボルトの材質が適切なものであったのか等、交渉が必要になってくるようです。
 何しろ大型の最新型の焼却炉であり、また、他市に置かれていることからも、市民の目が届きにくくなっています。これまで以上に、分かりやすい情報提供を心懸けていきたいと思います。

★次回は、国立市に、一体どのくらいの負担がかかったのか? また、ごみの排出量は、この間、減ったのか?など、より具体的な内容をお伝えしていきます。