平和と和解の研究センターで“有機農業”のシンポジウム

2009年12月18日 17時58分 | カテゴリー: 活動報告

12月議会より②

 本日、12月議会が無事終了しました。市長提案議案はすべて可決、市民の方が提出した「陳情」5本と議員提出議案1本の可否は、国立・生活者ネットHPに掲載しています。ご覧いただきたいと思います。

 さて、今週、一橋大学で“有機農業”の地域での営みを考えるシンポジウムがありました。この集会は次の2つの点でユニークなものと思いました。

 一つは、ドキュメンタリー映画『いのち耕す人々』の上映がありましたが、主役の山形県高畠町で有機農業を営んでいる渡部務さんが、パネラーとしていらしていたこと。また、司会を含めて会を進行している学生さんたちが、渡部さんの所へ「援農」に行っている一橋大・足羽ゼミの学生たちであり、会場に、そのつながりが溢れていたことです。懇親会には、渡部務さんがつくった有機米のおにぎり、それに学生さん手作りの品が振舞われました。
 ユニークと感じた二つめは、有機農業がテーマとして「平和と和解の研究センター」で取り上げられた点です。このセンターは、2007年、一橋大学大学院社会学研究科に設置され、戦争・紛争・対立・暴力・記憶・表象の諸問題に向き合い、現在と未来の平和の構築に向けて思索し、実践することにより、人々や社会に貢献していくことを目的にしているということです。今回、この研究センターのテーマとして、地域に根を張って取り組んできた有機農業の成果を振り返る試みは、私にはとても新鮮でした。

 なぜ、平和と有機農業とが結びつくのか。渡部務さんは「有機農業というのは、単に有機農産物のことではなく“文化”である」、と語っていました。有機農業は、地域全体の人間性や社会性を、対立を超えて、時間を掛けて創っていくもの、まちづくりそのものだ、ということです。有機農業を始めた1970年以来、高畠町において、農業実績を示しながら、農薬散布等の公害問題、小中学校の統廃合問題、後継者問題、農協との関係などなど、人々と関係を結びながら、さまざまな問題に関わってきたそうです。

 私は、今議会の一般質問で、“平和への取り組み”を取り上げました。来年2010年は、「国立市平和都市宣言」10周年の節目の年を迎えます。国立市内には、地域で平和活動を行っている団体が多くあって、恒例となった「ピースウィークinくにたち」には、40余りの団体が参加し、1週間、各所で催事を展開します(昨年のテーマは“環境と平和”)。市民アート展にも多くの人が出展し、参加型の展覧会として盛り上がります。

 国立市としては、これまでの市民との協働事業を大切にしながら、2010年を、全市民的に平和を祈念する年とする工夫が必要と思います。私からは提案として、国分寺市がほぼ1年にわたって、「国分寺市非核平和都市宣言25周年」の名称を表記して行う事業を募集した事例を紹介しました。予算を一切必要としない方法で、尚且つ、地域における平和を日常的に意識できる! 当局から検討してみたい、との答弁を得ています。