巨大木桶(きおけ)116本の圧巻!

2009年1月30日 18時22分 | カテゴリー: 活動報告

醤油のタイヘイさん工場見学記

 千葉の成田空港にほど近い所にある生産者タイヘイさんは、17代続いた醤油作りの老舗です。私たちの丸大豆醤油をつくっていただいているのですが、ぜひ一度、天然醸造をおこなっている伝統的な手法を見に、蔵に伺いたいと思っていました。今回、生活クラブ生協の組合員が生産者を訪ねておこなう「自主監査」により、念願のタイヘイさんへ行ってくることができました。
 薄暗い蔵には、高さと直径が9尺(約2.7m)もの木桶が116本納められていました。木桶は竹の「たが」で撓められていますが、今ではこれほどの「たが」を編める職人はいなくなったそうです。木桶には江戸時代を示す「安政」の文字が刻まれているものもあり、150年もの長き歴史が刻まれてきたことになります。この蔵や木桶には、酵母や乳酸菌が棲みついていて、1年間をかけて豊かな味わいや風味を持つ醤油を造りだす働きをしています。文字通りの“天然醸造”に私は感無量で、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 ところで、私は何に感謝したのでしょう。思いはいろいろありました。
 国内の大豆自給率はすでに5%!と非常に低い数字です。生活クラブの基本的な丸大豆醤油も、原料の30%が国産大豆(庄内遊佐・栃木黒磯・千葉・島根・北海道滝川など)、残りの70%はアメリカミズーリー州と中国黒竜江省からの輸入(両方とも遺伝子組み換えでない証書と中国産が有機農産物である認定書を確認してきました)。とにかく、生産者にとって、消費者が望む良質な大豆を手に入れることは、筆舌に尽くしがたいご苦労があるわけです。詳しくは「生活クラブ生協・生産者事典」からタイヘイ(株)をご覧いただきたいと思います。
 日本食にとって欠くことのできない醤油。大豆・小麦・塩がなくては始まらないわけですが、いずれも自給率の低さには目を覆います。今回の「自主監査」を通じても、国産品の安定確保と供給について、政治の果たすべき役割の大きさを感じました。
 150年生きてきた巨大木桶は、まだ100年は使えるだろうとの説明には救われる気がしました。木桶の生命力の凄さに感動するとともに、子どもたちもこの木桶にお世話になるのだから、伝統的な天然醸造の手法が後世に伝えられるようにしたいと実感した1日となりました。