主食のおコメを大切にする時

2008年5月9日 15時33分 | カテゴリー: 活動報告

5/17 シリーズ学校給食PartⅡ

ゴールデンウィークに行った新潟の田んぼはどこも、田植えの真っ最中でした。水に浮かぶ苗の青さが目にまぶしかったです。日本のこのような原風景とは打ってかわって、この間の新聞や雑誌上では、“日本の食卓が危ない”や“食糧暴発”など、センセーショナルな記事や特集が組まれています。新潟の叔父に見せられた新聞一面広告は、JAグループ新潟によるもので、そこには「これ以上、食料を外国に依存するのは危険です!」の大きな文字と、自国の農業を尊重する必要が説かれていました。
確かに、海外の食糧高騰のなか、特に小麦、乳製品、油脂関係食品の値上げラッシュが続いています。200円のものが270円に、500円のものが650円!へ。その上げ幅は驚くほどで、食料自給率が39%と凋落の一途をたどっているなか、家庭の食卓や学校給食に影響を与え、さらに安全性と質を落としていくのではないかと心配です。
給食費を値上げせざるを得なかった自治体があるとも聞いています。一方で、加工品のため値がかさむパンの回数を減らして、米飯に切り替え価格を抑える工夫をしている自治体も現れています。値段のことばかりでなく、家庭においても、カロリーの高いパン食から、ご飯を主食として見直し、魚や海草、野菜を多く取り入れた健康的な日本食を食べる動きも起こっています。主食のコメを大切にすることは、「崩食」とまでいわれる日本の食のあり方を転換する良いチャンスとなるのではないでしょうか。
さて国立市では、給食センターの老朽化や米の炊きあがりの不均等さを理由に、「米飯」を民間委託してはどうかといった話題が出されていて気になります。また、これまで市は、米の産地や農薬使用にもこだわり、独自ルートで米を購入してきたこともありますが、昨今は、(財)学校給食会から「無洗米」を積極的に購入しています。このような変化は、給食に手間をかけない、また、安全性の確保を他に任かせていく時流に流されているようで、とても不安です。地場産野菜の導入は年々増えていて、美味しい給食を地域で支える連携がとられてきた良さもありますし、ここで、主食のコメについても、委託ありきではなく、給食づくりに直接関わっている栄養士と調理員、学校・教職員・保護者・地域が手を取り合って、子どもたちにとって最良の方法を探したいと思います。
そこで、生活者ネットでは、シリーズ学校給食PartⅡ“給食もここまで出来る”と題し、安心できる給食を提供しつづけてきた武蔵野市境南小学校の栄養士・海老原洋子さんにお話しいただきます。全国の農家を歩いて決めたコメ、豚の一頭買い、手書きの献立表に食教育などなど、海老原さんの実践には、豊かな方法がたくさんあります。私たちの抱えている課題解決に、ひとつでも活かしていきたいと思います。保育も用意していますので、どうぞこの機会に、お誘い合わせのうえお出かけください。給食を考える輪を広げましょう! お待ちしています。